

人生、そこそこ生きていると、良い時悪い時があるものです。悪い時は、まだ来ない未来の不安ばかり想像して、さらに落ち込んだりします。そういう時こそ、明るい未来を想像できればいいのですが、プラスの思考とマイナスの思考では、どうしてもマイナスの方が勝ってしまうようです。
過去はもう起こった事実、変えようがないのだから、その事実が続かないように、今気づいたタイミングで変えなければ、想像した不安の方に向かっていってしまいます。
前世療法とは
催眠療法は、自分の中の記憶、過去を遡って、思い出して、その記憶の意味を今見つめ直すことで、起こった事実を違う意味に解釈して、癒していくものです。
過去の幼少期の記憶まで遡って行う催眠療法を「退行催眠」といいますが、この退行催眠を行なっていくうちに、幼少期からさらに乳児、胎児まで遡り、さらにその前、生まれる前の世界、そして過去に生きた前世の記憶まで遡ることが起きます。
1986年にアメリカの精神科医のブライアン・L・ワイス博士によって、「前世療法(“Many Lives, Many Masters”」という本が出版されました。この本では、精神科医であるワイス博士が、患者の治療に催眠療法を用いている時に、その患者が前世を語りはじめ、そして前世の存在を確信する過程が、葛藤とともに書かれています。
催眠療法自体は、特段不思議なものでもなく、心理療法の一つとして行われて来ていたのですが、過去生という魂の輪廻転生は、キリスト教など輪廻転生を認めていない宗教では決して肯定できるものではありません。
お恥ずかしながら、ボクはだいぶ後にこの本を知ったのですが、この本が出版されたころは、世界中で話題となり、ベストセラーとなったそうなのでご存知の方も多いと思います。
前世療法は何ができるか
何ができるか?何が良いか? ですが、前世療法では退行催眠よりもさらに深いところまで記憶を探り、問題の核心を明らかにするものだと考えます。
ここで、前世の記憶が正しいのか正しく無いか、本当に起こった事なのかを検証することに意味はありません。「嘘の記憶だ」とか、別に誤魔化している訳ではないので、誤解をしないで欲しいのです。
何らか解決したいものがあって、セラピーを受けるのですから、過去が正しかったかどうか、前世が本当にあるのか証明するために行うものでは無いと思うからです。
話を戻します。なぜ退行催眠より核心に迫るかというと、退行催眠では自分の今の人生を遡るので、かなりリアルな記憶を思い出します。良いこと嫌なこと関わらず、解決したいと思うことに関係する記憶を思い出します。
そうしたとき、本当は思い出したくも無いことが出てくると、無意識下でもブロックしてしまうことがあるからです。本来ならば、その記憶を思い出し、見直すことで解決に向かうのですが、そこに至ること拒絶してしまうほど思い出したく無い記憶もあるということです。それは、今を生きている人生のリアルな記憶であるからこそだと思います。
そういった意味では、前世はリアルではありません。過去生の記憶であったとしても、今の自分でもなく、そこに登場する人物も、今世の親兄弟、伴侶、パートナー、恋人では無いからです。
そこから、リアルでは拒絶しまっている記憶の核心、根元を知ることができるのです。
前世の旅の楽しみかた
10数年前、柔和な表情の前世を見るスピリチュアリストさんと、黄色い髪の性別を超越した方が、芸能人の前世や守護霊からのメッセージを伝えるTV番組をやって、大ブームが起こりました。
自分は何者なのか?今の不幸は過去生に原因があるのでは無いか? そんな思いで、前世療法を受ける人が多くいたと聞きました。
実はボクも、そんな経緯で前世療法を受けてみたというのが始まりです。
前世療法を受けると、「自分の思っていたもの違う」とがっかりする人もいます。もしそうだったとしたら、しっかり催眠状態になって、何らかの記憶をみたことになりますね。自分の意識しないものを思い出しているのですから。そしてそこに知りたかったことが含まれているはずです。
前世療法は、今に繋がるリアルな記憶をたどるよりも、もっと気楽に、自分の記憶を旅するように楽しむことができます。そして、その中から大切な自分からのメッセージを見つけてみてください。
「目に見えないし、証明できないものだから嘘だ、信じない」としてしまわず、目に見えないことの方が、核心を突いているものかもしれません。
シュンゴ@かんから催眠療法士
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