
イノベーション=技術革新と言われるけど、新しい発明なんて、学者さんしかもう出来ないんじゃないの?そんなこと個人に求められてもね。。。なんていうのを、会社から求められたり、ニュース記事なんかを見て思ってしまいます。
イノベーション、Wikipedia では、「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を想像する行為) とあります。
先進技術系なところだと人口知能(AI)やブロックチェーン、産業やサービスだとドローンや自動運転、UberやAirbnbといったところでしょうか。このへんしか出てこないあたりで、もうすでにこういった世界からは取り残されているようにも思いますが。。。
世間的にも、「変化に対応する」とか「イノベーションを起こす」とか企業のスローガンになっているのではないでしょうか。
ただこの辺、大企業や歴史ある企業にとっては、そう簡単には超えられないもののように思います。
イノベーション創出のための方法論として「デザイン思考」という考え方があります。デザイン思考と言っても、デザイナーの思考法という訳ではありません。
機会があって、「慶応義塾大学のシステムデザイン・マネジメント研究科の前野教授」の2日間凝縮セミナーを受けたことがあります。
詳しくは、書籍もあるのでそちらを見てください。ここでは、大企業ではイノベーションが起こりにくいと思ったことを少し書きます。
デザイン思考のワークショップでは、仮想のビジネスを創出するということで、グループになってアイデアを出し合います。いわゆるブレインストーミングです。
このブレインストーミングが、ちゃんと出来ているかいないかで、まずスタート地点が全然変わって来ます。
おそらくブレインストーミングて何?と言えば、「参加者がどんどんアイデアを出し合って、その場で練り上げて行くというような会議」と答えるでしょう。誰かのアイデアに乗って、どんどん縦にも横にもアイデアの連携が生まれ、一人では考えつかないような発想を誘発するというものです。
こういったところから、イノベーションは生まれるというもので、実際そうして世に出て来た技術やサービスも多いことでしょう。
頭では分かっているのですが、では実際の会社の会議で、ブレストをやれているのだろうか。と振り返って見た訳です。
会社での会議を考えてみると、関係ありも無しも、とりあえず参加することに意義があるとでもいうように、10人以上集まる会議が多くあります。会議を1時間で終わらせようとして、しっかり資料と進行を準備します。字の多い資料だったりすると、それを”読み上げる”だけで、半分以上の時間を使い、セクションごとに「ここまでで何か質問はないですか?」「・・・」では、次のアジェンダです・・・などと進行していきます。セレモニーみたいなもんです。しっかりシナリオを準備しておかなければ、「いい会議じゃないね」と指導されます。
話してる本人は、終わった時に達成感があるかもしれません。そして、シナリオ通りに、参加者の無言の賛同が得られ、物事が決まって行きます。そういった会議で発言する人は稀です。
「参加者に発言させなければだめだ」となると、ぐるっと一周、一人づつ意見を求めて行きます。そうすれば、何らかの発言はします。考えてはいるものの、求めなければ発言する機会を失うようです。
ただそこで、立場の上の人、発言力の強い人がいると、自由な発言を求めているのに、「それはこういうことだろ?」「あまり現場を分かっていないね」「もっと現実的なことから始めないとだめなんじゃないか」といったように、発言を制限してしまうことがあります。
結局、立場の上の人の意見を通すように”忖度”することになります。持論を通したその人は、さぞ気持ちがいいのでしょう。「おれがリードしたから会議がうまくいったんだ」と。
さて、ここにはブレストの要素は全くありません。真逆です。
若手の柔軟な意見を聞いて、新しいアイデアを創出しようと言いながら、その柔軟な考えを抑制しています。
デザイン思考のブレストでは、出る意見を否定せず、逆にどんどんそれに乗っかるようにアドバイスがあります。
それがどんなアイデアであろうと、まずはテーブルに乗っけるということです。常識やこれまでと同じでは、イノベーションは起こりません。もし既存路線から外れないのなら、それは「改善」です。
より良くすることはできるでしょう。ただそれは現状の枠を超えたものにはならないということです。革新と言えないですよね。
大企業や歴史ある企業になってしまうと、これまで培って来た歴史をそう簡単に変えることが難しいのでしょう。そこで働く人の意識もそれに馴染んでいるので、一気に変化しなければ、突き抜けることができません。
枠を超えたアイデアに対して「そんなことできる訳ないじゃないか」「当社の業態ではない」「それをやったら、現業の方を否定することになる」「それで収益があがるのか」アイデアの段階で結果がどうなるかなんてわかりません。
せっかく優秀な若い頭脳が集まっていても、宝の持ち腐れですね。
我々アラフィフ世代は、そういった目を摘んではいけません。ボクら世代の経験や知見を押し付けてしまうのは、単なる自己満でしかないでしょう。
こんな会社ばかりとは思いませんが、そうやってなかなかイノベーション出来ない企業は少なくないのではないでしょうか。
そうだとすると、これからの時代、若いベンチャーや個人の方が、既存にとらわれず、フットワーク軽く、どんどんイノベーションを起こして行くのかもしれません。
シュンゴ@かんから催眠療法士
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